A Song For Your Love

要するに「好き」ってこと

Love-tune Live 2017 に行ってきました

遅。ハイおっそ。

 

2017年10月19日、Love-tune Liveに行って来た。

帰ってきてすぐは感無量すぎてとても言葉にできず、そうこうしているうちに課題に追われて気付けば年末…。あの時の記憶と感情の輪郭がこれ以上曖昧になる前に言葉で残さねばとようやくパソコンを立ち上げた。

 

 

チケットが当たった瞬間から、とにかくこのライブが楽しみで。当日なんて朝起きてからニヤニヤが止まらなくて大学の授業中に何度引き締まらない頬の緩みの扱いに困ったことか。

らぶ担ならこれだろ!というようなビビットピンクのミニスカートに革ジャンを着て彼等に会いに行った。

唯一のグッズのTシャツは売り切れで買えなかったけれど、その話題が出るたびに「買えなかった人たちほんとうにごめんね」「今度はもっとたくさん作れるように俺たち頑張るから」「またすぐやるから」と安井くんに甘やかしてもらえるのでむしろオイシイ。ほしかったけどね。

 

狭い箱に充満した熱気と期待。ライトに照らされた籠った水蒸気。暗転した瞬間の歓声。幕が落ちた瞬間の悲鳴。自分でもびっくりするくらい自然に声が出て、でもそれすらかき消されるくらい周りからの声も大きくて。Love-tuneもファンも、いつ変わってしまうのかわからない「今」を精一杯生きる覚悟があの場所に詰まっていた。

 

これ以上なく頼もしいのに、近くで見ると小さくて華奢な背中の安井謙太郎

燃え滾るように頭を揺らしながら、ギターの音色と一体化する真田佑馬。

高い背と長い脚、洗練された見た目とは裏腹に甘いキャラメルボイスの森田美勇人。

話し方や歌声はもちろんサックスの音色にすら優しさが滲み出る諸星翔希

サラサラな髪に小さな顔で天使のように澄み切った声を持つ萩谷慧悟

線が細くて儚くて美しいのに射貫くような鋭い目を持つ阿部顕嵐

人懐っこい大型犬みたいな素顔と大胆なパフォーマンスのギャップが堪らない長妻怜央

 

私は確かに、この7人と同じ瞬間を駆け抜けた。

 

昨年、私は一番好きな人たちと引き離された。疲れ切った顔をして、言いたいことすら言えずに唇を噛み締めながら頭を下げたSMAPが、私が見た最後のSMAP。こんなところで終わるSMAPじゃないから、SMAP絶対戻ってくるけど、そう信じてるけど。でも。好きな人と別れるのは、もう嫌なんだ。

そんな私に、出会いと別れが常に背中合わせのJr.担が向いていないことなんて明白で。自分の好きな人たちでなくても、「〇〇が退所」というTLになる度にJr.担をやめたいと思う。彼らは自分たちの夢を信じてそれに突き進んでいるけれど、それが叶う保証はない。自分の好きな人が、翌日には舞台にいない世界。私がアイドルに求めているのは「夢をトキメキ」。現実じゃない。常に「別れ」の二文字が付き纏っている人たちを信じて好きになるエネルギーは、私には残っていない。そう感じていた。

 

しかし、Love-tune Liveを見て、私は思ってしまった。この人たちの夢を信じたい。この人たちと一緒に夢を見たい。常に変わっていくジャニーズJr.という世界で、この人たちだけは変わらないまま高みを目指すと信じたい。

一時のトキメキを求めて、「深入りしないように、深入りしないように、」と薄目で見ながら応援してきたつもりだったのに、気付かないうちに戻れないところまでLove-tuneに魅了されてしまっていたみたいで。

 

最後の挨拶で、彼らは口々に「またやります」「これからもLove-tuneと駆け抜けていきましょう」と言ってくれた。でも、「ずっとこの7人で」とは言わなくて。

私は彼らを一人のアイドルとして見ているけれど、きっと本人たちからしたらデビューできて初めて「正規雇用」のアイドルで、それまではいつまでこの状況が続くのかわからない、将来が見えづらい状況なのかなとも思う。いわば出口の見えない就活のような。

彼らには彼らの人生がある。芸能の道に進むといってもジャニーズでいることだけが全てじゃないし、そもそも世界で生きていくことが必ずしも彼らにとって最良の選択だと決まっている訳でもない。グループとしても、構成メンバーが変わったからといってその魅力が落ちる訳でもないし、むしろ新たな良さが開花することだってあるかもしれない。それなのに「誰も欠けない」ことを期待するのは酷なのか。オタクのエゴなのか。

若いJr.グループほど「これからもこの〇人で」という言葉を使い、年を重ねるほどその言葉を使わなくなっていくことはずっと前から気付いていたこと。

 

それでも私は、変わらないLove-tuneについていきたい。

 

そして回ってきた、真田くんの挨拶。

 

「これからもLove-tuneは、この7人で走っていきます。」

 

ああ、この人たちは私がほしい言葉をくれる人たちだ。重たい愛もオタクのエゴも、全部全部ひっくるめて背負おうとしてくれる人たちだ。きっと、たぶん、信じていいんだ。。

そして私はLove-tuneについていこうと、彼らを本気で好きだと認める覚悟を決めた。

あの時の刹那が永遠になると信じて。これからも、Love-tuneはこの7人で。

 

 

P.S. 皮肉にもこのブログを書かねばと発起したのは、来るハピアイの帝劇柱に安井くんがいないと知ったからだ。映画が決まっている謙ちゃん。レギュラーを持つ謙ちゃん。ファンにとっての「最悪の事態」にはならないと思う。ですが、ここはJr.の第一線で活躍する安井謙太郎でさえこんな話題の引き合いに出される世界。安定なんてどこにもない。それでも、私はまだLove-tuneを好きでいたい。